無機塗料の裏側:高価格と注意すべきひび割れ、艶調整の難点

先日お話しさせていただいた次世代塗料と言われている無機塗料のメリットについて。

今回は無機塗料のデメリット面について解説していきたいと思います。

・価格が高い

無機塗料の最大のデメリットは何といっても価格が高いことです。

無機塗料は高機能で長く持つ塗料ですが、その分費用が高くなります。

・ひび割れしやすい

無機塗料は主に無機物を基にしており、塗膜がしっかりとした強度を持っているため塗膜が固くなります。

そのため、建物に大きな衝撃を受けた場合、ヒビ割れを起こす可能性があります。

ひび割れが生じやすいモルタルやコンクリート外壁に塗装するのはリスクが高いといえます。

・艶が消せない

現在、大手塗料メーカーが販売する無機塗料には完全に艶のない無機塗料は存在しません。

艶をある程度は調整することはできますが、無理に調整してしまうと無機塗料が持つ耐候性の高さといった特徴が失われてしまう可能性があります。

いかがでしたか?

無機塗料の最大のメリットは、高耐久です。

しかし、それだけでは選べないデメリットがいくつか存在します。

無機塗料はまだまだ発展途上な塗料です。

現在、色々なメーカーが無機塗料の市場に参入してきており、安く販売してきているところもあり、有機と無機の配合が適切に行われているかについては疑問です。

質のよい無機塗料を選ぶには、実績のある大手塗料メーカーの製品で、カタログなどにきちんと試験結果が掲載されているか確認しましょう。