外壁塗料の水性塗料と溶剤塗料について

外壁塗装に使われる塗料は希釈剤の違いによって水性塗料と溶剤塗料に分けられます。水性塗料は水で塗料を希釈し、溶剤塗料はシンナーなどの溶剤で塗料を希釈しているのが特徴です。なお溶剤塗料については水性の反対という意味で油性塗料という呼び方もあります。

 

溶剤塗料は希釈するのにシンナーなどの有機溶剤が用いられています。したがって溶剤塗料を外壁に塗装する際は、膜が形成される過程でシンナーの強いにおいが発生してしまいます。工事の際に周辺住民に迷惑をかけかねない上、施工後も一定期間においが気になってしまいます。一方水性塗料は、揮発するのは水なので比較的臭いは抑えられている傾向にあります。

 

においが気になる溶剤塗料ですが、一般的に水性塗料よりも長持ちすると言われています。つやが長持ちしやすく、汚れにくいなどのメリットがあります。しかし、水性塗料も改良を重ね耐久性を伸ばしつつあります。最近では耐久性能について溶剤塗料も水性塗料もほとんど変わらないという見方もあります。

 

・現在の主流は水性塗料

最近は住民だけでなく職人の健康にも配慮して水性塗料が用いられるのが一般的となっています。また、水性塗料でもラジカル塗料などの高耐久で汚れにくい塗料などの開発も進められています。

 

・まとめ

外壁塗装は、顔料を水で溶かすかシンナーなどで溶かすかによって水性塗料・溶剤塗料に分かれています。それぞれの特徴を理解して外壁に合った塗装を行うのが望ましいでしょう。