今回は、チョーキング現象について解説していきます。
外壁を触ると、白っぽい粉が手に付着することがありますよね。
その粉の正体は、塗料の中の合成樹脂が分解し、顔料が粉状になって表面に浮き出てきたものです。
塗装をした外壁は、紫外線や雨風などの外部環境の影響を受け、劣化していきます。
劣化共に、チョーキング現象が起き、触ると白っぽい粉が付着するのです。
チョーキングは以下の特徴を持ちます。
- 1.白い粉末状の物:塗料の中の合成樹脂が分解し、塗料表面から白い粉末状の物質が放出され、表面が白く粉を帯びることがあります。
- 2.色あせ:通常、塗料の色あせや劣化の兆候として現れます。紫外線や気象条件による長期間の曝露により、塗料表面が劣化し、チョーキングが起こることが多いです。
- 3.掃除で除去可能:チョーキングは表面に付着した微細な粉末状の物質であるため、水や軽い洗浄などで一時的に除去できることがあります。
- 4.メンテナンスが必要:チョーキングが進行すると、塗料表面が劣化し、保護機能が失われるため、再塗装のメンテナンスが必要になります。
チョーキング現象が起こるということは、少なからず劣化していっているということです。
チョーキング現象は、塗膜が剥がれ、防水機能がなくなってしまっているサイン。
外壁が守られていない状態なのでたいへん危険です。
塗装は、建物の美観を整えるだけでなく、紫外線や雨風から建物を守る役割を果たしています。
放置してしまうと悪化し、クラック(ひび割れ)が起きる危険性もあります。
適切なタイミングで塗装のメンテナンスを行うことが大事です。